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教育アンケート結果

1.アンケートへの回答状況

 

 平成29年8月から9月にかけて、大人向けと子供向けの2種類のアンケートを実施。アンケートは、無駄使いをやめ地域を大切にする運動の賛同者に協力をお願いした。

 大人向けアンケートの回答は81通、内子どものいる世帯の回答が68通であった。校区では、南小19通、東小14通、畷小14通、田原小18通、忍小8通、岡部小5通、くすのき小2通、不明1通で、全体と、南小校区、東小校区、畷小校区、田原小校区の傾向について分析した。

 子供向けアンケートの回答は52通、内南中校区21通、畷中校区14通、田原中校区12通、西中校区5通で、分析は小学生については全体、中学生については全体と、畷中校区、南中校区、田原中校区の傾向について分析した。

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2.解答者が教育に期待していること。

(1)心の教育に期待する内容は、校区で異なる

 「豊かな心を育む」で、3つ以内の複数回答を求めたところ、「誰もが人間として大切と思う心を育てる」62%、「将来の夢、進路への希望、働くことへの意欲を育てる」49%、「社会常識マナーを育てる」46%、「どの子もやり遂げられるようにする」40%、「自分の意思を表明すると共に他人の話を尊重する」30%でした。

 このうち、「将来の夢、進路への希望、働くことへの意欲を育てる」と「どの子もやり遂げられるようにする」は、校区が違ってもほぼ同じです。

 選択肢とした項目はどれも重要ですが、校区別で親が期待する項目にかなり差が見られることも事実です。

 田原小校区では「誰もが人間として大切と思う心を育てる」(90%)がきわめて高く、他の校区で低い「自分の意思を表明すると共に他人の話を尊重する」(40%)にも関心が高くなっています。

 畷小校区では「社会常識マナーを育てる」(79%)と「将来の夢、進路への希望、働くことへの意欲を育てる」(57%)への関心が高い一方で、「自分の意思を表明すると共に他人の話を尊重する」(14%)への関心は低くなっています。

 南小では「誰もが人間として大切と思う心を育てる」(68%)と「将来の夢、進路への希望、働くことへの意欲を育てる」(58%)への関心が高い一方で「自分の意思を表明すると共に他人の話を尊重する」(16%)への関心が低くなっています。

 東小校区では「社会常識マナーを育てる」(50%)以外は過半数を超える回答がなく、「将来の夢、進路への希望、働くことへの意欲を育てる」(36%)への関心が他の地域に比べて低いことが特徴となっています。

(2)規模が大きい学校の親ほど、到達度に応じた指導を望んでいる

「豊かな学力を育てる」で、3つ以内の複数回答を求めたところ、「理解を深めることを重視」64%、「到達度に応じて指導する」53%、「得意教科を伸ばす」37%、「弱い教科を克服する」35%、「落ちこぼれがないよう個別指導を充実する」25%、「競争を通じて自己を磨くことを重視」12%となっています。

 校区別でみると、「理解を深めることを重視」はどの校区も高い支持を得ていますが、「到達度に応じて指導する」は田原小70%、畷小50%、東小43%、南小42%と、地域でかなり異なります。特徴は、500人台の規模の田原と畷小で、「到達度に応じて指導する」ことへの親の関心が高いことで、大規模校の弊害が実感されているようにも受け取れます。

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(3)生活教育としては、自然や生活文化の教育やクラブ活動への期待が大きい

 

 生活教育で、3つ以内の複数回答を求めたところ、「自然や環境を守り育てる教育」47%、「英語を身近に感じる教育」40%、「子どもが主人公となる行事」35%、「クラブ活動促進」36%、「この街の生活文化を教材とした教育」28%、「食事を教材とした教育」12%です。「英語を身近に感じる教育」への関心の程度は全校区でほぼ共通しています。

 校区別の特徴は、田原小校区は「自然や環境を守り育てる教育」「この街の生活文化を教材とした教育」「食事を教材とした教育」が高く、東小校区でも「自然や環境を守り育てる教育」「この街の生活文化を教材とした教育」が高いこと、畷小と南小では、「クラブ活動促進」の比率が高いことです

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3.四條畷市の教育全般について、もっと力を入れてほしいこと

 

 8つの内から3つを選んでもらいました。「放課後や休日に子供が安心して過ごせる場所を作ること」63%、「働きながらでも安心して子供を育てることができる環境を作ること」62%が切実な要求となっています。

 校区別では、「放課後や休日に子供が安心して過ごせる場所を作ること」は南小・東小・田原小校区(70%以上)、「働きながらでも安心して子供を育てることができる環境を作ること」は南小校区(74%)と畷小校区(64%)で特に強い要求となっています。 

畷小校区では「学校情報の家庭・地域との共有」や「地域の見守りの重視」が特徴(50%)、田原小校区では、「保護者同士が子育て相談や情報交換ができる場所機会を作る」や「子どもが楽しみにする行事を増やす」(40%)が特徴となっています。

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4.クラス規模は、指導が行き届き友達とも相互理解が進む、小規模が望ましい

 

 小学校では81%、中学校では73%が「21から30人学級」を適切なクラス規模と考えています。

 その主たる理由は小学校・中学校とも「丁寧な指導を期待できる」「先生の目が行き届き、子どもへの理解が深まる」からで、中学校では「友達の相互理解」に適切との理由も重視されています。

 教育委員会は、学校規模を大きくする主たる理由として切磋琢磨をあげていましたが、ほとんどの親は、「競争意欲が働き意欲が向上する」との理由は、適切なクラス規模を決める上で考慮すべき要素とは、考えていません。

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5.通学距離

 

 通学距離は、小学生は98%の人が1㎞まで、中学生は79%の人が1.5㎞まで、99%の人が2㎞までと回答しています。

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6.小学校の多くの学年が単学級となった時の学校配置について

 

 解答者の49%が「現在の位置・通学区域・学校数でよい」、25%が「今の中学校区を基に位置・通学区域・学校数を検討」としており、74%が今の中学校区の存続を前提とすべきと回答しています。

「中学校の再編を含めて位置・通学区域・学校数を検討」と回答したのは16%に過ぎません。地域別でみると、畷小と東小の各21%が、「中学校の再編を含めて位置・通学区域・学校数を検討」を支持していますが、少数です。

7.小学校で複式学級を編成する必要が生じた時の学校配置について

解答者の32%が「現在の位置・通学区域・学校数でよい」、35%が「今の中学校区を基に位置・通学区域・学校数を検討」としており、67%が今の中学校区を前提に検討すべきと回答しています。

「中学校の再編を含めて位置・通学区域・学校数を検討」と回答したのは16%に過ぎません。地域別でみると、畷小29%と東小21%が、「中学校の再編を含めて位置・通学区域・学校数を検討」を支持していますが、少数派にとどまります。

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