公共施設再編に関するアンケート中間集計(2019年7月1日公表)
このアンケートは、公民館フェスティバル参加団体等、市民総合センター利用団体の協力を得て実施しました。現時点での回答者は、72名です。
地域別年令別の特徴を見るため、地域別では、163号線とJRで区切って、年齢別では49歳まで、59歳まで、60歳以上で区切って集計しています。なお、集計結果は、年齢区分、地域区分の回答者が10名以上いればその分布はほぼその区分に属する利用者全体の傾向を示しているが、5名以下ではその区分に属する人の傾向を示しているとは言えないと考えています。
表は、回答者を地域と年齢という属性で分け、傾向判断することができる標本のある地域と年齢について、構成比20%以上のものに黄色マーカー、40%以上の者にグリーンのマーカ、50%以上のものにオレンジのマーカーを付しています。
表1で、各施設の利用者数をみると、総合センターは北東・北西・南西地域の人によく利用されているが、南東や田原の人はあまり利用していません。
総合センター利用者の多くがよく利用しているのは、教文センター、福祉コミュニティセンターで、市民活動センター、歴史民俗資料館の利用者も市全体にまたがります。地域的偏りがあるのは楠風荘(JR西)、あおぞらこども園(JR東)です。
子育て世代の利用が多いのは、教文センター、市民活動センター、高齢者の利用が多いのはコミュニティセンター、教文センターです。
表1
表2以降で、回答者の過半数が選んだオレンジのマーカーの項目は、①ホールの規模は現在同様700席程度が良い、②図書館は読書を楽しみ学習する市民の居場所であってほしい。③市の中央図書館の位置は現在の場所がいい。④さつき園への貸与を止めることについては、ハンディを負った人の自立支援は市として応援すべき(で賛成できない)、⑤プールをなくすことについては震災時に自前で水を確保できず給水車に依存することになるという問題もあり、地域住民や教員の参加した審議会で結論を出すようにしてほしい。⑥8月に結論を出すことについては、利用者・専門家の意見、ハードソフト面の活性化策も審議して決めるべき、でした。
グリーンのマーカーは40%以上の賛成があった項目で、⑦総合センターの南中跡への移転は、安全面・利便性の面で不適切、⑧図書館は子供の居場所でもあってほしい、⑨駅前に時間外保育を設置することは望ましい。➉プール授業の民間委託反対、です。
⑦を選ぶ傾向は高齢者ほど強くなっています。これは、高齢者にとって南中跡地はアクセスが悪いためと思われます。
なお、⑦に総合センターを移設できるなら南中を再開してほしいを合わせると68%に達します。これは、安全性・利便性から見て総合センターを持ってゆくのは適切でなく、安全なら南中を廃止する必要はなかったと考えているということで、市の説明に納得していないことを示しています。
「南中を廃止して総合センターを南中跡に移設する」ことが、南中校区の活性化につながる、市の活性化につながるとする意見は、現時点では南東地域でも意外と少なく、全体としても、少数にとどまります。
歴史民俗資料館の位置、総合センターに市役所と保育所を持ってくること、については市民の意見は分かれ、プール授業の民間委託には反対する意見もかなり強いのですが、いずれにせよ、市民の過半数は、審議会で利用者・教員・専門家などの意見を聞いて決めるべきだと考えています。
表2
表3
表4
公共施設再編についてのアンケート(2019年6月実施)
1.あなたはどこにお住まいですか。町名・丁目を市外の片は市名を、お答えください。
町名 丁目 市外の方は市名
( ) ( ) ( )
<以下では、該当するものに〇を付けてください>
2.あなたの該当する年齢は次のどれですか
・20歳代 ・30歳代 ・40歳代 ・50歳代 ・60歳代 ・70歳代 ・80歳代
3.あなたは、集約化や廃止の対象となっている施設の内、どの公共施設を利用したことがありますか。(複数回答可)
・市民総合センター(ホール、公民館、図書館) ・教育文化センター ・歴史民俗資料館
・福祉コミュニティセンター ・楠風荘 ・市民活動センター ・さつき園
・忍ケ丘あおぞらこども園
4.市は、南中を廃止した跡に、市民総合センター(ホール、公民館、図書館)、福祉コミュニティセンター、楠風荘、教育文化センター、歴史民俗資料館を移転すること、総合センター跡に市庁舎と忍ケ丘こども園を設置することを提案しています。あなたはどう思いますか。
(1)土砂災害警戒区域だからと南中の廃止を決定する一方で、集客施設である市民総合センター(ホール)を南中に移設することについて、(複数回答可)
(ア)集客施設を設置できるのなら、南中を再開してほしい
(イ)南中の位置に集客施設を設置するのは、安全面、利便性の面で不適切である
(ウ)南中校区の活性化に有益と考える
(エ)市の活性化に有益と考える
(3)市民総合センターホールの規模を半減し375席とするとしています。あなたは、どう思いますか。
(ア)375席程度の小規模ホールの方が、市民の使い勝手はよいと思う。
(イ)現在と同様700席程度の中規模ホールがよい。
(ウ)1000席程度の大規模ホールがよい。
(エ)市民ホールのような集客施設はいらない。
(4)図書館に何を期待しますか
(ア)学習できる子どもの居場としてのコミュニティ施設
(イ)読書を楽しみ、学習する市民の居場所
(ウ)新聞や雑誌が読め、時の話題について談笑し、情報交換のできるカフェ
(5)市の中央図書館はどこにあるのが望ましいですか
(ア)現在の位置(総合センター) (イ)南中跡地 (ウ)その他( )
(6)歴史民俗資料館の位置について
(ア)土蔵(展示室)は国指定登録有形文化財建造物で動かせないので、この位置での施設の活性化策(駅から館まで歩いて楽し
くなる舗装をするなど)を考えるべき
(イ)展示物を多くの人に見てもらえよう、総合センターと共に南中に移設すべき
(ウ)分からない
(7)総合センター跡に市庁舎と忍ケ丘こども園を設置するとの提案について
(ア)時間外保育施設が設置されれば、保育所の場所にはこだわらない。
(イ)忍ケ丘駅と逆方向になり不便なので止めて欲しい。
(ウ)総合センター跡の方が便利でよい。
(8)市庁舎の隣接施設として、どの施設が望ましいと思いますか。
・保育所 ・ホール ・図書館 ・その他( )
5. 駅前に時間外保育を設置して、保育所に送り迎えすることについて(複数回答可)
(ア)利用者の負担が軽くなり望ましいと思う。
(イ)保育所の保育士のとの連携に不安があり、その解決策が示される必要がある。
(ウ)駅前では、一時預かり保育を実施してほしい。
6.障碍者の作業所である、さつき園への施設貸与を止めることについてどう思いますか。
(ア)社会的ハンディを負った人の自立支援活動は、公的活動への市民参加であり、市として応援すべき
(イ)非営利活動も、市場で成り立つ活動である必要があり、特定の非営利活動のみを支援の対象とすべきでない
7. 市は小学校のプールを廃止して、民間にプール授業を委託するとしています。
5つのプールの更新を含む維持管理費は、京都市や大阪市方式でプールの長寿命化を図れば、5つの小学校の生徒のプール授業を民
間に委託し、バスでプールまで送迎する費用より安くつきます。
プール授業委託の「メリット」「デメリット」は次の通りです。
「メリット」:プロの水泳指導員がつく、先生の負担が軽くなる
「デメリット」:移動に時間がかかる、地震時に自前で水を確保できる施設がなくなる
そこで、伺います。
(1)提案に賛成ですか
(ア)プール授業の民間委託に賛成 (イ)学校のプール廃止に反対 (ウ)どちらでもよい
(2)市は、震災時の水確保は給水車で賄えるとしています。あなたはどう考えますか。
(ア)教育と地域防災にかかわる問題なので、地域住民も参加して決めるべきで、地域住民や教員の参加した審議会を設置して結
論を出すようにしてほしい。
(イ)防災の面での不安にどの程度備えるべきかについて、市民の意見を聞く必要はない。
8. 8月に結論を出すとの方針について
(ア)公共施設は住み心地の良い市を作る資源なので、公共施設活性化委員会を設け、利用者、専門家の意見を踏まえて、ソフト
ハード面での活性化方策も審議した上で、結論を出すべき。
(イ)活性化方策を審議してあり方を検討するよりも、南中跡地を無駄にしないよう速やかに移設を決定してほしい。
9.その他自由記載欄(公共施設に関して、あなたの意見を聞かせてください)
ご協力ありがとうございました。